DETAIL
リンクリンは家族経営のワイナリー。ライン川のすぐ近くにかつて火山だったカイザーストゥールという小さな山があり、その麓に位置しています。ここはローマ人が約2000年前にぶどうの木を自生させたと言われており、古くからワインを造っていた地域で、リンクリン一家もまた何世代にもわたってぶどうを育てています。
公式サイトに「手作りの有機ワイン」とあるように、リンクリンは1955年からビオロジックに転換し、昔ながらの伝統的な造り方を取り入れていきます。収穫されたぶどうのジュースは遠心分離機にかけず、自然の重力によって澱などを取り除き、ぶどう畑で自然発生した酵母で発酵させます。できたワインは次の年の収穫の少し前に瓶詰めされ、最も早いものでも収穫から1年、通常は2〜3年セラーで寝かせてからリリースされるそうです。
紫がかった鮮やかなルビー色。ラズベリーやいちごなど赤い果実の甘酸っぱい香りに、枯葉や紅茶のニュアンス。いきいきとした酸味と豊かなミネラルが感じられます。まるでたくさんのベリーをそのまま頬張ったような綺麗な果実味。ピュアなぶどうそのものの味わいを楽しむことができるピノ・ノワールです。