DETAIL
仏ブルゴーニュ出身のルイ=アントワーヌ・リュイットのワイナリー、アグリコーラ・リュイット・リミタダ。彼は、1998年に初めて訪れたチリに魅せられ、フランスとチリを行き来することに。チリのレストランでソムリエとして働いたり、ワインの卸売をするうちに、ワインへの興味を深めていったと言います。その後一旦帰国し、フィリップ・パカレやマルセル・ラピエールの元で働くことになります。
そこで学んだのはその土地や自然、伝統を尊重し、人的介入を最小限に抑え、従来のワインから脱却し新しい価値を持ったワインを造ることでした。
ここチリではフィロキセラの被害を免れているぶどうの木が多く、自根で樹齢100年から350年の木もあるそうです。その木の価値を現地の農家に伝え、より洗練された良いぶどうを栽培し適正な価格で購入。そのぶどうで最高のワインを造り、適正な価格で買ってもらう。ルイ=アントワーヌは自分だけがその恩恵を受けるのではなく、ワインを取り巻く環境が良い循環で回るよう考えているようです。
白い花の華やかな香りとレモンやトロピカルフルーツの甘やかな香り。しっかりとした酸味と共に柑橘系の皮の苦味を感じます。ふわりと干し草や白胡椒の香り。ほのかにバニラやバターのニュアンスも。凝縮感のある果実味が感じられるのですが、重くなくさらりとした飲み口。リッチで飲み応えのある白ワインです。