DETAIL
カンティーナ・オルソーニャは、オルソーニャ村のぶどう農家が集い、1964年に作られた協同組合です。「地元経済の復興」そして「自然と共生し、共に向上しながら農業を営む」という志の元、最初は35名だった加盟農家は現在450名にまで拡大しているそうです。有機栽培の転向も早く、今では100%の農家が有機栽培でぶどうを育てています。加えて、1400ヘクタールの45%の畑が、ビオディナミ栽培に転換しています。
そのカンティーナ・オルソーニャのワインプロジェクト「ヴォラ・ヴォレ」のワインは全て、ユニークな酵母を使って発酵しています。それは、ミツバチが受粉の際に、地元の植物の花粉に触れることで得られる野生酵母。彼らは、毎年さまざまな植物の花粉から酵母を採取し、どれがその年のワイン造りに適しているかを試しているのだそうです。2021年のメルローには、Ribes multiflorum(スグリの花)からの酵母が使われました。
紫がかったダークチェリーレッド。熟したブラックベリーや苺ジャムの香り。ハーブやチョコレートのニュアンスも。口に含むと柔らかな酸と滑らかでしっかりとしたタンニンを感じます。程よい重さがあり、凝縮感のある果実味を楽しめるワインです。