DETAIL
エルヴェ・ヴィルマードは、仏ロワール地方の造り手。1939年にエルヴェの祖父がぶどう栽培を始めたのが始まりでした。販売をスタートした父のドメーヌを引き継いで、ナチュラルなワイン造りに転換し、ドメーヌ名を「エルヴェ・ヴィルマード」としたのが2015年。マルセル・ラピエールとティエリー・ピュズラの造ったワインを飲んだことが転機になったと言います。
「カテゴライズ(AOC)には興味がない。自分の造りたいワインを造るだけだ。関心があるのは、クリーンなぶどうからワインを造る、それ以外は何もない」と話すエルヴェのワインは、国内外で多くの人に楽しまれています。
こちらのワインで使われているムニュ・ピノは、2023年に跡継ぎがいなくなった状態の良い畑で無農薬栽培で育てられたもの。メトード・トラディショネルとあることから、シャンパーニュと同じ造り方である、瓶内二次発酵で造られたスパークリングであることがわかります。
やや緑がかった艶のある明るいレモンイエロー。レモンや青りんご、ハーブなどの爽やかな香り。口に含むと溌剌とした酸味が長く続き、石灰などの綺麗なミネラルを感じます。柔らかく重なるバニラのニュアンス。細やかな泡とともに瑞々しい果実味と豊かな旨みが広がります。
印象的なラベルは、水平線を長時間露光で撮った写真とのこと。ワイン名のタン・プレザン(Temps Présent)とは、「現在の時間」という意味だそうです。キリッと冷やして、今この時間とともにお楽しみください。