DETAIL
トトリンケーロは、北イタリアのピエモンテ州、アスティ県にある家族経営のワイナリー。1925年からぶどうの栽培を始め、この県で最も早い1952年に自家瓶詰めの登記をした造り手です。現在は3代目のエツィオが運営しています。当初は約50ヘクタールもの畑を所有していたトリンケーロですが、理想とするワイン造りを実現するには11ヘクタールが限度と考え、最上の区画を残して他の畑を売ってしまったそうです。残った畑には一切肥料を撒かず、有機栽培でぶどうを育てています。
ロッソ・デル・ノーチェはいつも複数のヴィンテージのワインをブレンドして造るのですが、こちらはディチャセッテ(17)とあるように、2017年の単一キュヴェの瓶詰めとなります。
やや紫がかった深いダークチェリーレッド。ブラックベリーやカシスなど熟した黒い果実の香り。ドライフルーツや甘草の香りも。口に含むと、豊かな酸味がゆっくりと広がり、細やかなタンニン、鉄などのミネラルが重なります。後から感じる木炭や枯葉、香木のニュアンス。凝縮感のある果実味を持ち、しっかりとした造り。柔らかく滑らかな飲み心地です。抜栓してからゆっくりお楽しみいただけます。今飲んでも美味しいのはもちろん、この後の熟成も楽しみなワインです。